損失回避は敵ではない。でも、阻む。

リーダー&プロフェッショナル向けコーチ

loss_aversion_bias

知っておくと役に立つ人間の心理的な傾向というのはたくさんあります。



今日はあなたの行動や成果を加速させるために、この言葉を選びました。


「損失回避バイアス」


「得る喜び」より「失う苦痛」が2倍以上大きく感じる。人間心理の特徴のことです。

1万円を”得る喜び”より、1万円を”失う苦痛”の方が大きく感じるということです。


金額はイコールでも、感じる喜びと苦痛を差し引きすると、苦痛が勝ることになります。

そのため誰でも、損失を回避しようする選択が優先されているというわけです。

コーチングでwant to ~100%で「やりたいこと」を重視していますよね。

反対に「やりたく無い」理由は、単純に「好き」か「嫌い」かだけではなく「未知」「リスクへの不安」が大きな要因になります。

心の奥底では「やりたい」「やってみたい」けれども「不安要素がある」ために「やりたく無い」という位置付けに置き換えられていることが往々にしてあるということです。

自分の本心を探るのには、なかなかやっかいな心理的な傾向が誰にでもあるのです。

どのようにしてゆくと良いでしょう。

自分と分身がシーソーをしている。

対策を考えるためにも、イメージの力を使って「損失回避バイアス」の様子を描いてみましょう。

想像してください。
目の前には大きなシーソーがあります。

自分と、自分の分身が遊んでいます。

分身ですから、どちらも同じ大きさ、同じ能力です。

自分は、シーソーのこちら側の半分あたりに座ります。
「喜びを得る」側です。

一方、分身は「苦痛回避」側の一番向こうの端っこに座るのです。


あっという間にこちらが浮き上がって、何もできません。
主導権は向こう側の分身が握っています。

「喜びを得よう」とする側で動かそうとしても

「苦痛を回避」する側の動きに対応できません。

叩き落とされたり、跳ね上げられたりして

まったくコントロールを失います。

これが日常で起きていることです。

バランスは変えられる


分身も悪気があるわけではありません。

むしろあなたの人生を守る大切なガード役です。

せっかくならシーソーを楽しみたいはずです。

どのようにすれば良いか、もうイメージは湧いているでしょう。

バランスを変えればいいのです。

あなたの座る位置を端に移動させることです。

「やりたいこと」を突き詰めて、

その喜びを最大限に感じられる位置へと

精一杯、重心を移していきましょう。

回避を回避させる一言は?
「そのボール、濡れた犬のニオイだよ」

Synth-A Coaching 代表
苫米地式コーチング認定コーチ
横田 正男

Tags: , ,