「足るを知る」と、「成長する」ことは別のこと。
現状に満足しているか
「現状に満足していますか?」
こう問われると、なぜか満足してはいけないような、不満を煽られているような気もしてきます。
「足るを知る」「知足」
という老子の言葉もよく耳にします。
これは欲望のままに生きることを戒め、現在のご自身がいかに恵まれているかを知り、周囲の人や物、そして取り巻く自然に感謝することの大切さを説いてくれる大切なことばだと思います。
他人との比較をせずに、今、そのままの幸せを味わうことのできる言葉です。
成長したいかどうか
現状に不満足であることは本当に欲望のままに生きていることでしょうか?
コーチングの抽象度から、また異なる視点で捉えてみたいと思います。
ゴール達成を支援するコーチのマインドの視点で言い換えてみましょう。
「現状に満足していますか?」
→「成長したいですか?」
ー ご自身は今より成長したいと思っていませんか
ー 健康でいることは、迷惑をかけたり他人を蹴落とすことですか
ー 外国語が今より上手に話せるようになることに興味はありますか
経験を積むことで知識や技術が向上したり、昇進したり起業したり、以前より収入や資産が増えることは悪いことでしょうか?
ご自身の成長について、現状に満足しないことは何も悪いことではありません。
部下や生徒、子供の成長は、喜ばしいものです。
同じように、ご自身の成長も思いっきり喜んで良いのです。
今より良くなろうとする欲求は持っていいのです。
成長に罪悪感はいりません。
タガが外れた、というと悪いことを想像してしまいますが、
ご自身の限界を決めているタガは、外して良いのです。